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力いっぱい身体を振り切ると、あっさりと身体は自由になった
後ろを振り向くと、そこには、ニヤニヤと笑う瑛太が立っていた
「瑛~!!ビックリするじゃない!!」
片手で拳を握りお腹に軽くパンチをした
「いっ、ワリィ遅れました、てかっお前もっと可愛く声だしたら?イヤーって、どうなの?」
「五月蠅い!バカッ!」
思った以上に大きな声が出たのか、回りの人の視線が集まる
うわっ、声大きく出しすぎたかな…
あっ、あの人は
パッとさっきまで歩いていた方を向くと、
ドクンッ―
目が合った、心臓が急に早く脈を打ち始める
視線が逸らせない、どうしよう何かした方がいいのかな、挨拶とか…
頭の中はパニック状態
その時、彼は頭を軽く下げ会釈をし、そのまま駅を後にした
思いがけない彼の行動に心臓の鼓動が更に早くなる、
今、絶対私に挨拶したよね?
やばぃ凄い嬉しい!!私の事覚えててくれてるのかな?
「誰?今の」
「カラオケ屋の人、」
「高望み過ぎるな、美姫諦めろ」
「ウルサいっ」
瑛太と、そんなやり取りをしていると、遅れていた人達が集まり、カラオケに向った
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