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(ハァ…どうするかな…)
何度目かの溜息をついた時だった。
目の前を羽ヶ崎学園の制服を着た少女が通りすぎた。
「…!!っ…藤田さん!」
少女は突然呼ばれたのでビックリして振り向いた。
「…わ…若サマ!?」
「や。こんな所で何してるんですか?」
「…えっと…帰る途中です」
「本当に?君の家反対方向じゃない?」
「うっ…」
「藤田さん…?」
「…本当はお母さんに買い物頼まれてて商店街に行く所です…ごめんなさい!」
「大丈夫。先生今日は校外指導じゃありませんから」
若王子がニッコリ笑って言うと椿はホッと胸を撫で下ろした。
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