クロ
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気がつけば周りには誰もいなくて、教室には冷房の少しの余韻と、静けさが漂っていた。 黒板の上の、古びた時計を見る。 「……うわ」 ……いつの間にか、授業は終わっていたようだ。 そして誰一人俺を起こさずにすたこら帰ったという訳か。 帰りにまったく誘われない自分はなんと情けないのだろう。
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