空腹

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暖かい春の日差しが部屋の中にいても感じられるような、ある日の昼下がり。 特に予定のないのをいいことに朝から惰眠を貪っていたリオだが、眩しさに耐えかねてようやく目を覚ました。 「いま何時だろ…腹減った」 しばらく四度寝の誘惑と空腹の衝動を戦わせたが、やはり勝ったのは食欲だった。 のっそりと身を起こし、「ふぁー」と大きく伸びをしながら寝ぼけ眼で部屋の中を見渡す。
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