STEP

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若い男の 「お疲れ様です」 という声につられるように握手をすると、その人と目が合った。 気持ち強く握られた瞬間、黒曜石の様な瞳の奥に幾重かの金色の光が走るのが見えたような気がした。 驚きついでにまばたきしてしまうと、既に次の方に移っていってしまった。 何かの光が反射したとかの加減で見間違えたかなぁ 結局、誰だか名前も知らされぬままエレベーターに乗っていた。
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