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一方で…
面接対象者全員が退室し、またもや、神木と岩倉との二人となった部屋で
「やっぱり、助手って付けないとダメですかねぇ?」
特に読む訳でもなく、面接者達の資料をペラペラと捲ってみせる。
「特に有望視される、能力の有るとされる人材を呼んだのですが、お気に召しませんでしたか?」
冷房の効いた部屋でかかなくてもよい汗がじわりと滲み始める。
「いゃぁ、いつも一人でやってますから、タイミングとかフィーリングみたいなものとかを乱されるのが嫌なもので…」
この国で働く時はいつもこんな感じだな。と、毎回感じていた。
「そうおしゃらずに…ほら、社のシキタリやルールみたいなものも得やすいでしょうし…」
よくまわる口と連動するかの如く、汗がどこかしこに滲み出し始める。
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