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ゆっくりと<遊戯>の手が頬に触れて、更に遊戯の鼓動を上げていく。
「相棒の優しさに似てる気がするんだ…。」
愛しく向けられる視線に囚われる。
心地好く上がっていく鼓動と、体の奥から上がっていく熱が感覚を奪っていく。
「…そ…うかな?」
なかなか落ち着かない鼓動と熱を堪えるように、少し俯いて視線を外すと、
そんな遊戯を抱き締めてクスクスと笑い声を洩らす。
「オレはそう思ってるぜ。」
だから、好きなのかもな…。
耳元で囁くように言われて自然に顔が赤く染まっていく。
「…じゃ、もうひとりのボクはお日様だね。」
俯いた顔を上げて<遊戯>を覗き込むように見る。
ポカンとした表情を浮かべる<遊戯>に、にっこりと笑顔を向けて首筋に腕を絡める。
「お日様の暖かさと強さは、キミに似てると思うんだ。」
ボクの弱さごと、全てを包み込んでくれる暖かい心。
何もかも許してくれて、ボクを導いてくれる強い心。
いつだってその存在が、こんな風にボクを熱くさせる。
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