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『永遠に共にいたい』
そう言ったキミの気持ちは本当だったと思う。
『ボクの記憶を全部あげるから…』
そう言ったボクの気持ちも本当だったから。
でも、キミは逝ってしまうんだね。
ボクと…、ボクへの想いだけを残したまま…。
キミにいつまでも傍に居てほしい。
分かってる。
それはボクの我儘なのも。
それが叶わないなら、ボクも一緒に…。
分かってるよ。
そんなこと言ってしまえば、キミが哀しく笑うのも。
キミが哀しむのは嫌だから…。
そんなキミの顔は見たくないから…。
だから、物分かりのいいフリでキミを送り出す。
キミが居ない世界でボクは生きていけない。
ねぇ、ボクはキミが思っているほど強くないんだよ。
キミがいないと…、ボクはこんなにも弱いんだ。
お願い。
ボクから、彼を奪っていかないで…。
お願い。
彼の…もうひとりのボクの傍に…、居させて…。
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