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「寒い…。」
不意に寒さを感じて目が覚める。
気怠そうに時計に視線を移せば、既に深夜を回っている時間。
眠りに落ちる前までは、確かに隣に居たはずの<遊戯>の姿が見当たらない。
体を起こすと、僅かに開いたドアの隙間から洩れる灯りが目につく。
それに吸い込まれるように足を運ぶと、ソファーに座り本を読む<遊戯>の姿が目に入る。
「珍しいな。こんな時間に起きてどうした?」
ドアの傍に立っている遊戯に気付くと、読んでいた本を畳んで遊戯に向き合う。
ゆっくりと細められるその瞳に一瞬見惚れて、視線を彷徨わせる。
「別に…。ちょっと寒くて目が覚めただけだから。」
そして…、その寒さを感じた原因に気付くと、照れくさそうに俯く。
その様子を見て更に笑みを深めると、ひょいと遊戯を抱えてベッドに運びだす。
「ちょ…、何?下ろしてよ。」
抱えられながら顔を真っ赤にして、ジタバタと暴れる遊戯に口端を上げる。
「オレが居ないから目が覚めたんだろ?」
その一言でこれ以上無いぐらいに顔を赤くする。
――もう…、余計なところだけ敏感なんだから…。
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