きっかけ

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よく晴れた日だったのを覚えてる     私『家出したいな。』   家出なんてする気はなかったけど、呟いてみたんだ   男『絶対あかんで』     普通の返答。 そんな言葉いらない。   どのぐらいこのやり取りが続いたかは覚えてない        『絶対あかんで』 その言葉を言われるたび辛かった     この人もァタシを見てくれない……。       その瞬間 周りの音が小さくなった。音にまで拒否された。  拒んだのはァタシだったのにね    『周りに車がおらんかったんだろ』 そうゆわれたことがある。    そんなわけないよ だってここは……       夜中でも車が絶えない大通り。 
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