とある世界

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「…開けるぞ」 仲間の一人が意を決したように呟き、前にでる。 横で扉に手をかけようとした仲間を制し、僕は皆の正面に向き直り叫んだ。 今までの静寂を打ち破るかのように… 「最後の戦いだ!」 覚悟を決めるかのように、 「今戦っているのは僕達だけじゃない!僕達には今まで助けてくれた、大勢の仲間がついている!必ず勝つ!」 最後に… 「勝ってみんなで帰ろう」 僕はそういうと全員の顔を見わたして、扉を開けた。そこには、気配の正体。いままでのどんな敵よりも強大で、威厳さえも感じられる支配者がいた。 僕は力を込めて言い放った。 「待たせたな…。……魔王」 そして私は、光り輝く剣を抜き放った。
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