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神の子/光川
『私は神の子供 こんな場所でどうやって生きろと言うの?』
街で流れる月の歌。
歌っている歌姫は、御伽噺では悪役の名前を持つ人で、
彼女のネガティブな詩は、人々に何を訴え、何を叫んでいるか分からなかったケド、
私には不思議と溶け込んで逝った。
『私は神の子供 この世界を掲げる事など出来ない』
繰り返し聴こえるメロディ。
繰り返される私の為の様な呪文。
ちょっとは悲劇のヒロインを演じさせて貰えなきゃこの世界では生きていけない。
私が一番必要と言って。
私が一番可哀相と言って。
私以上に不幸な人なんて見た事無いから。
私は全てを奪われてここにいるの。
……ううん。違った。
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