宿根スターチス

3/15
前へ
/180ページ
次へ
『おはようございます。おばさん』 「あら、おはよう。ほっぱちゃん」 まゆりの母さんはすっげー綺麗で、スタイル抜群で、おばさんと言うのが忍びないくらい そんで、俺をほっぱと言う 別にいいんだけどね 『まゆりの奴、起きてますか?』 「まだなのよ~。悪いけどほっぱちゃん、起こしてくれない?」 『いいですよ。今日は学校サボるつもりですから』 おばさんは、俺達不良の理解者 学生時代はレディースの総長をやっていたらしい 「助かるわ~」 おばさんの言葉に軽く返事をして家の中に入る さてと、まゆりの部屋は二階の一番奥だよなー 『まゆり~。遊びに来たぜ~』 ためらいもなしに部屋の扉を開ける。…………殴ってもいいかな? だってさ。こいつって、いっつも上半身裸で寝てるんだぜ? 普通の人なら、まず驚く ここまでなら譲歩してやろう でもな、その後寝呆けて抱き付いてくるのが許せん たまに、頬にキスしてきたりとかが一番許せないが スキンシップ多すぎなんだよ 『まゆり~。起きねぇとこの部屋の菓子、全部食っちまうぞ』 こいつはこれで起きる 前に俺がほんとに食っちまったから、学習したらしい 馬鹿の一つ覚えだと思う  
/180ページ

最初のコメントを投稿しよう!

687人が本棚に入れています
本棚に追加