赤いチューリップ

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『やっべぇ!俺、ホモになったかもしんない!!』 「へぇ……」 俺は相良細葉‐サガラホソバ‐ みんなは“ほっぱ”って呼んでる 男子校に通う17歳の高校2年生 んで、今の無愛想に言ったのが、俺の親友の 橘まゆり‐タチバナマユリ‐ 今日は珍しく、朝早くに登校してきた。三限目だが でねでね!一目惚れしちゃったわけよ!同じクラスの奴に!! ここは男子校だから、同性愛くらいあるのはわかってたけど、まさか俺が男を好きになるとは思わなかった 『なー、まゆり。俺、どうしよう』 ま「知らね。好きなら告りゃあいいじゃん」 『無理だっつーの!相手は男だぜ!?きもいって言われたら立ち直れねーよ!』 泣き真似を始める俺に、呆れ半分、面白半分でまゆりが言い放つ ま「おけおけ。俺が馴らしてやろう。…きもいきもいきもいきもいきもいきもい…………どーだ?免疫ついたか?」 『つかねーよ!!寧ろ、陥れんじゃねぇよ!』 ま「我儘だなー。せっかく、親友の俺がわざわざ免疫をつけてやろうとしてんのに」 『嘘吐け!めちゃくちゃ面白がってんじゃねぇか!!』 ばれたか。って笑うまゆりは格好良い。ここら辺はなーんか不公平感を感じる あーあ。マジでどうしよう………  
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