赤いチューリップ

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ま「で?細葉は誰を好きになったんだ?………まさか…俺か!?………すまないな、俺は親友だ。お前の気持ちには答えてやれないな」 『違うわボケ!……あの子だよ!!』 ビシッと俺が指差したのは、淡い紅紫の髪を持ち、ピンクと言うよりは色素の薄い紅の瞳の持ち主である、橘蘇芳‐タチバナスオウ‐ あっ…まゆりと名字同じだ 『カワイーだろ!?』 ま「……………」 『まゆり?』 ぽけーっとしてどうしたんだろ? ま、まさか…まゆりの奴、一目惚れしたんじゃ……… 『ま、まゆり!』 ま「………お前…とんでもない奴、好きになったな………」 『は……?』 とんでもない奴? あいつが? 『おい。意味がわかんねぇ』 ま「馬鹿。俺とあいつ、名字が同じだろ?なにか気付かないか?」 『親友と好きな奴が同じ名字なんて偶然だなぁ……ぐらい?』 ま「マヌケ」 マ、マママヌケだとぉ!? これでも成績はいいんだぞ!! …………お前よりは下だけどな ま「まったく………俺と蘇芳は、いとこだ」 『いっ、いとこぉ!?』  
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