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あっという間に放課後になった
教室では、鞄に道具をつめたり、おしゃべりをしている生徒がたくさんいる
ま「ほら!行けって!」
『馬鹿言うんじゃねー!!』
クラスメートほぼ全員の前で言えるかぁ!!
ま「蘇芳の奴、帰っちまうぜ?」
『う………まゆりぃ~無理だってば~!!』
ま「ほれほれ。早く行ってふられてこい」
ふられる事前提かよ!!
くっ………男は度胸だ!………と思う……
くっそー!行ったれー!!
『す、蘇芳!…ちょ、ちょっと…いい…?』
俺の言葉に蘇芳は無言で頷く
真っすぐな瞳が俺を捕らえた途端、頭が真っ白になった
なにを言うかわからなくなり、焦りまくって顔が赤くなってきた
な、なに言えばいいんだっけ!?
やべぇ!緊張してなんにもわかんねぇ!!
チラリと後ろを見ると、まゆりが口パクで“告白”と言っていた
そうだ!告んなきゃ!!
『お、俺っ、蘇芳が好きだ!付き合ってくれ!』
産まれて初めての俺の告白は、顔を真っ赤にして、とても不器用だった
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