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まわりからは大歓声
後ろからはまゆりの声
しかし、蘇芳はなにも言ってくれない
やばい……つーか、教室で告る事自体おかしかったんだよ!!
蘇芳の返事を待っていると、蘇芳はガサガサと鞄をあさり、出てきたのは小さな花
蘇「コレ、君の事」
『え…?なにこれ……』
花を手渡され、戸惑う俺を尻目に蘇芳は帰っていった
『まゆりさん……?』
ま「なに?」
『蘇芳が言葉にしないって、こーゆー事?』
ま「うん」
花を片手に乗せて呆然としていた俺に、まゆりはトドメをさした
ま「コレ、クリスマスベゴニアじゃん。花言葉は、………片思い。だったかな赤い花だし」
片思い……………
俺が蘇芳に………片思い………
『…は……ははっ……』
ま「ほ、細葉さん……?」
『まゆりぃー!!ふられたー!』
ま「うわー!学校で泣くなー!」
人目もはばからず大泣きする俺を、まゆりはずっと頭を撫でて慰めてくれた
学校行きたくねぇー!!
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