成り立ちと花冠

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それぞれに違う能力が込められているそれを、私達は『女神の装飾具』と呼んでいます。 ここ『アルラン』大陸にある装飾具は知っての通り、『鍵』です。 これは王家の血を引く者にしか『適合者』が現れません。 適合者と言うのは、装飾具の真の力を引き出して使える者のことです。 適合者はどの時代にも現れるわけではありません。 そこで、適合者が出現するまで装飾具を請け負うのが『代理人』で、装飾具の一部の力を引き出すことができます。 また、代理人が存在する段階において、代理人たる素質、もしくは適合者たる素質を持つ者が現れる場合がありますが、『目覚め』の儀を行う前、装飾具を使えない状態の者を『卵』と称します。 そもそも装飾具は女神様、適合者、代理人、素質を持つ者以外は、ちゃんと見ることも、触ることも、使うこともできません。 そして、悪用すれば代理人は資格を失います。 ……絶対に悪用しませんように!」
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