花子さん

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「いくよ」 トイレの前で腕を組む由美子。 ゆっくりトイレのドアをあける。 そして、三番目の個室の前に立ち、三回、ノックをした。 「…はーなこさん……あーそびーましょ……」 奇妙な静寂がトイレを漂う。 『………かないよぅ…』 「「!!」」 女の子の声が静寂を破った。 「ちょっ…香奈!!冗談はやめてよ!!!」 「あ、あたしじゃない!」 『開かないよぅ』
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