花子さん

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「どうしよう!」 全速力で階段を駆け降り、一階の廊下を走る。 職員室は不気味なほど静かだ。 『開かないよぅ』 「!!」 ひた、ひた、ひた。 前から足音が聞こえる。 「ごめんなさい!もう面白半分で呼び出さないから……!!」 『開かないよぅ』 「ねぇ……由美子…おかしくない!?」 「何がよ!?」 「さっきから開かないよって…」 「……」 「あたし、思ったんだけど……もしかして、特別教室棟のトイレなんじゃない?あそこ、確か開かないトイレがあったはず……」
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