17人が本棚に入れています
本棚に追加
「…確かに…。
でも それなら、他の村や街からハンターを募集すれば…」
「この村は、辺境の地に位置する 誰も名前を知らないような田舎だ。
これといった特産品や、名物もない。
あるといえば、小さな酒場と雑貨屋、あとは農家が二軒と民家が四軒だけだ。
民家も、一軒は空き家だ。」
「ちょっと待て。
お前、ハンターなんだろ?
武器とか防具とかは どうしてるんだ?」
「酒場を経営してる親父さんが作ってくれている。
この村に来る前は、どこかの街で鍛冶屋をやっていたらしい。」
「ほぉ~、なるほどな。」
「…話を元に戻すぞ。
そんなわけで、この村に来たがる輩はめったにいない。
いたとしても、一週間くらいで 出てってしまう。」
「………確かに、
あんたがこの村から出るのは難しいな…。」
ビートは、何か良い方法はないかと考え、そして、名案を思いついた。
「…なら、俺が この村を有名にしてやるよ。」
最初のコメントを投稿しよう!