密林での教訓

2/7
17人が本棚に入れています
本棚に追加
/52ページ
「見つけたらペイント頼む。」 ここはテロス密林。 巨大な湖に囲まれた半島にある、ドンドルマの東に位置する狩猟区である。 ウィット達が村に来てから五日後の夜、ビートとレイヴァンはそこにいた。 ビートは例の山賊のような装備、レイヴァンは足と腕はフルフルSシリーズ、それ以外はリオソウルシリーズで体を包んでいて、武器は龍属性を携えたランス、撃竜槍【阿】だった。 「よし、じゃ。」 「おう。」 ベースキャンプ(といっても、イカダにベッドが設置してあるだけのものだが)の前で、ビートは海岸側へ、レイヴァンは密林の方へ、それぞれ別れた。 今日はレイヴァンの要望で、ダイミョウザザミを狩りに来ていた。 名前も聞いたことがない、とレイヴァンは言っていたが、ビートにとってはもう見慣れたモンスターだった。 「さて、もうそろそろか。」 ビートは今、海岸沿いにしばらく歩き、右手に密林が広がっている区域にいた。 (確かここら辺に出ると思ったんだが…。) 右手で、腰に提げてあるアイアンストライク改の柄を握りしめ、注意深く辺りを見回す。
/52ページ

最初のコメントを投稿しよう!