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「…おい。」
「ん?」
「お前、雪山の雪崩に巻き込まれたようだな。
俺が見つけたとき、お前、雪ん中に埋もれてたぞ。」
「…そうか。」
そこで彼は、自分と一緒にいた仲間達はどうなったか気になった。
「…あんた、俺の他にも 誰か埋もれてなかったか?」
「……さあな。
お前が助かったのは、偶然にも お前の手が雪ん中から突き出てて、それが目印みたいになったからだ。
誰かと一緒にいたのか?」
「ああ。
仲間と、な。」
「…安心しな。
一応、ギルドにはこのことを連絡しておいた。
じきにギルドナイトかハンターが捜索しに来るだろう。」
「ああ……
…って、ん? ギルド?
あんた、もしかしてハンターか?」
彼は、すぐそばであぐらをかき、囲炉裏に薪をくべるレイヴァンという名の青年に尋ねた。
ギルドとは、ハンターズギルド……つまり、ハンター達を束ねる組織のこと。
地域ごとに配置され、それぞれの地域で、大自然の中でモンスター達を狩る狩人…ハンター達に様々なものを提供したり、ハンターへの依頼の管理などを行う、大掛かりな組織。
それの名を口にしたレイヴァンは、まさにハンターだった。
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