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「じゃねこは何かするん⁉」
「私も美術部入ろう思て」
「へぇ」
「そういえば昨日言ぅてた理由て?」
知佳の問いに篤が不思議そうに答える
「絵が好きやから美術部入るんちゃうの?」
「それはそうなんやけど、ねこの場合はここの美術部に入るために来てんやろ⁉」
「そうやねん❗むっちゃ勉強してんから」
「へぇ…」
「で…理由って⁉」
「あんね…昔、」
私が5、6歳の時、近所にとてもキレイで優しいお姉さんがいて、そのお姉さんがこの学園に通ってて美術部だった
私ともよく遊んでくれて、絵が上手でよく絵も描いてくれた
小さいながらにお姉さんに憧れて同じ学校に行って絵を勉強したいって思った
でもお姉さんはある日突然いなくなって…すごい寂しくていっぱい泣いて泣いて…
でも絶対この学園来て美術部に入ろうって思った
「という訳なんよ~」
「「そうなんやあ」」
二人は納得したように頷いた
ガラ
「おはよーございますっ」
「HR始めますよぉ❗席ついてぇ❗」
私たちはそれぞれの席についた
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