壊れそうな私

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今の自分は弱いただの女の子だった。 自分一人で抱えて相談することもためらってた。 だけど自分を必要としてくれて、心配してくれる仲間や家族がいることを、今改めて実感した。 真奈美さんが「亜美がどんなに悩んでたのかは亜美自身しか分からないよ。だけど私にとって亜美は妹だし大切な家族だからさ。 私のチームは皆姉妹だしさ、歴代の先輩達も同じこと言ってたよ。」 「だけど真奈美さん。私妊娠しちゃって、集会も行けないです。」 「そんなこと心配しなくて大丈夫だよ。みんなで亜美に会いに来るからさ。」 その言葉聞いて私って今まで一人で考えていて、もっと早く気持ち伝えればこんなに不安にならなくて良かったんだって思った。 子供が子供を産むみたいなもんだからさ、凄い不安になったんだ。 だけどその時から私は意地でもママになって立派になれるか分からないけど、母親になりたいって感じた。 こんな幸せな私って、今まで当たり前に感じていたことも、なんか一個ずつが感謝だったんだって思った。 人なんて一人で生きられるなら苦労しないし、強がりたいけど結局誰かの助けを待っているんだって。 今の小さい心の私にそう感じることができた。 その夜久しぶりに集会に出たら、みんな待っていて、なんかみんな凄い私のこと心配してた。 家族以上の関係になってるのかな。 みんなで誓った言葉。総長真奈美さん「お前らよく聞け。ここにいる奴等はみんな仲間だ。どんなことあっても仲間だ。助け合い励まし合い、みんないなきゃこのチームはチームじゃない。ただの集まりだ。 半端者はいないだろ。そんな奴等がいないって分かってる。命かけて青春駆け抜けろ。ただ今ここにいる亜美は妊娠してる。だからみんなで助けてやれ。元気な赤ちゃんを産む亜美のためにさ、みんな今日祝いだよ。」 そんな言葉言った真奈美さん見ていて、凄い総長だなってなんか凄い眩しく見えた。
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