族デビュー

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そんな環境で育ってきた私にしたら、族なんか怖くもなかったな。 お嬢って呼ばれてるのが普通だった。 欲しいものは何でも手に入るから、わがままだったんだよね。 今考えたら私凄い間違えてたなって分かった。 世界には困ってる人いるのに、私は食べ物も粗末にしたし、物だって大切にしてなかったんだ。だけど学んだことは、家族の大切さに人を見る心と挨拶とお礼は学んだ。 どんな世界でもできなきゃやってはいけないんだよって昔パパに教えてもらったな。 だから今こうして、私は大切な家族と仲間に囲まれて生きてるんだって思う。 私さ、家があんなんだから、家のこと隠したりさ臨時に家庭訪問なんか、アパート借りてさ住んでる感じだして、ママは普通の服着て家庭訪問したことあったな。 私三人違うクラスでそれぞれ言うことは違ったんだ。私が小学生の時は今みたく性格もおとなしかったらしい。 今じゃ考えられないけどね。 昔から生き物と花と植物に興味あってさ、虫捕りにパパの子分の人に頼んで一緒に虫捕りに行ったな。 自然で遊んでた私しら姉妹はさ、ずっと一緒にいたな。 必ず誰かいるから、悲しい時もよく慰めてもらったな。 ママが忙しいからほとんど姉ちゃんが私らの面倒見てくれたな。 遊びにもあんまり行けなかっただろうしさ、迷惑もたくさんかけた。 反抗もしたし喧嘩もしたさ。私と姉ちゃんはどうしてもよく喧嘩して負けてママの所に泣いていったのいつも私だったな。 いつも言われたのは「負けたら悔しいね。だけど亜美は強い女の子だよ。何回でも姉ちゃんに向うよね。いつか勝てるよきっとね」って優しく笑ってたママだった。 未だに私は姉ちゃんには勝てないんだ。 喧嘩は凄い姉妹だけどさ、これくらいしたら駄目だなって分かるからそれ以上はやらなかったんだ。 初恋だって三人同じ男の子好きなりさ、昔から話し上手な私の下の妹の葵は、一番下のあゆと私より先に、初めて恋人できたんだよね。 あゆは昔から優しいからさ、怒ることなんてそんなないし、だけど負けるのは私以上に嫌みたいだった
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