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僕の恋の物語
新学期早々僕は、同じクラスの中島に告白された。
昼休みにいきなり中島に声をかけられた。
「今日の放課後…教室に残っててくれない?」
中島は明るくてクラスの人気者。それにけっこう可愛い…。
僕は「はいっ」っと言った。声が裏がえってしまった。
「今日は人生最高の日だ!!」僕はルンルン気分で昼休みから帰りの会を過ごした。
そして告白された。
付き合った事のない僕の答えなんて決まっていた。僕はこれ以上ない笑顔で答えた。
「うん!!」
その瞬間中島はふきだした。僕はわけもわからず大笑いする中島を見ていた。その時、教室の扉が開いてクラスの女子達が画用紙を持って入ってきた。そして僕の目の前に画用紙を広げた。
「ドッキリ」
そう書かれた画用紙を見て、僕は顔を真っ赤にして鞄を持って走って学校をでた。
僕みたいな地味で内気で弱虫な奴が女の子に好かれるわけないだろ…からかわれた悔しさより、自分のおごりに腹が立っていた。その帰り道、すれ違う人、全員が僕を笑ってるように思えた。
僕は下を向いて歩いていた。
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