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次の日から木下みなみは、学校に来なくなった。僕は心に釘が刺さってるようようで痛かった。
退屈な日々が1ヶ月たった。その間、クラスで木下みなみへのイジメについて話がされた。
中島、村井、そしてクラスの女子は先生にこっぴどく怒られた。反省してるようだった。その日、先生が木下みなみに電話し、どうやら明日は来る。との事だった。
次の日、約束通り木下みなみは学校に来た。
僕は朝から声をかけた。「おはよう!!」
僕が声をかけると、木下みなみは「おはよう!!」と明るい笑顔で答えた。僕はすごく嬉しかった。僕と木下みなみの距離が縮まったと思えた。
「教室まで一緒に行こう」と僕が言い木下みなみは「わかった」と言い、二人で並んで歩いた。
階段を上がり、廊下にさしかかった時だった。
僕達の前に中島、村井、クラスの女子達が僕達の行く方を阻んだ。また何かされると思って僕は「お前ら…」と言いかけ、やめた。中島達の顔がすごく反省してるって顔だったからだ。
「ごめん。」
中島が言い出した。と思ったら、次々とみんなが言っていく。
「本当ごめん。反省してる」そう中島が言った。
沈黙が続き、やがて木下みなみが口を開いた。
「もう…大丈夫だよっ!!早く教室行こ。」
木下みなみは、幸せそうな笑顔で笑った。
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