ある雨の日

2/6
前へ
/14ページ
次へ
――私は走っていた。 はぁっ…はあっ… “あの人”から逃げるために。 心臓が早鐘を打ち、息苦しい。 まるで、呼吸の仕方を忘れてしまったかのようだ。 少し立ち止まろうか? ――ううん、立ち止まれない。 そんな事をしたら“あの人”に…… お母さん、に捕まってしまうから。
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!

18人が本棚に入れています
本棚に追加