2話 動物キング

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「いや、違うね…」 すると、いきなり横から聞いたことのない男の声が耳に入ってきた。 「ん?誰だお前は?」 いつの間にか、俺達のすぐ隣に見たこともない男子生徒が立っていた。 髪は七三で、身長が低く、メガネをかけていて、何故だか知らんが腕を組んで格好つけている。 顔はお世辞にもカッコイいとは言えない。 どちらかと言うと負け組な方だ。 (あまりにも普通過ぎるルックスの俺がいうのもなんだが…。) 格好つけているところ残念だが、見た目はただの小さなオタクにしか見えない。 「おっ…お前は!?」 しかし、そのチビオタクを見て、義人は驚きの声を上げていた。 「なんだ?知り合いか?」 「お前知らないのかよ!?コイツはこのクラスNo1の動物博士!!高藤透(たかふじ とおる)またの名をアニマル高藤だ!!」 知らね~。 そんな奴ウチのクラスにいたんだ…。 つか、アニマル高藤って…。 「ぷっ…ブフーッ!!」 俺は“アニマル高藤”というネーミングに対して思わず吹いてしまった。
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