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「いや、違うね…」
すると、いきなり横から聞いたことのない男の声が耳に入ってきた。
「ん?誰だお前は?」
いつの間にか、俺達のすぐ隣に見たこともない男子生徒が立っていた。
髪は七三で、身長が低く、メガネをかけていて、何故だか知らんが腕を組んで格好つけている。
顔はお世辞にもカッコイいとは言えない。
どちらかと言うと負け組な方だ。
(あまりにも普通過ぎるルックスの俺がいうのもなんだが…。)
格好つけているところ残念だが、見た目はただの小さなオタクにしか見えない。
「おっ…お前は!?」
しかし、そのチビオタクを見て、義人は驚きの声を上げていた。
「なんだ?知り合いか?」
「お前知らないのかよ!?コイツはこのクラスNo1の動物博士!!高藤透(たかふじ とおる)またの名をアニマル高藤だ!!」
知らね~。
そんな奴ウチのクラスにいたんだ…。
つか、アニマル高藤って…。
「ぷっ…ブフーッ!!」
俺は“アニマル高藤”というネーミングに対して思わず吹いてしまった。
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