2話 動物キング

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「人の名前を聞いて笑うとは君は失礼な奴だな!」 俺の反応が感に触ったのか、プリプリと怒り出すアニマル高藤、略して“アニ藤”。 「スマン、そう怒るなよ“アニ藤”」 「略しちゃったよ!?アニ藤ってなんかアニメオタクみたいじゃね!?」 即興で思いついたあだ名に対して、思わず義人もツッコミを入れていた。 「うぬぬ、まあいいや…。さっき君達が話していた内容だけど、地上最強の動物はライオンではないよ」 「マジで!?てゆーかアニ藤っていうニックネームはどうでもいいんだ!?」 「へ~、んじゃなんなんだ?」 俺は全くもって興味が無いのだが、せっかくアニ藤がしゃべりたがっていたので発言を促してやった。 「それはね…」 「それはゴリラだ!!」 アニ藤が最強の動物の名前を言おうとしたそのとき、俺達の後ろから一人の大柄な男がそう叫んだ。 というか、コイツも誰だっけ? 「おっ…お前は!?」 またしても義人が驚愕した声を上げながら男に指をさす。 「…知り合いか?」 今度はなんだよ…。
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