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「人の名前を聞いて笑うとは君は失礼な奴だな!」
俺の反応が感に触ったのか、プリプリと怒り出すアニマル高藤、略して“アニ藤”。
「スマン、そう怒るなよ“アニ藤”」
「略しちゃったよ!?アニ藤ってなんかアニメオタクみたいじゃね!?」
即興で思いついたあだ名に対して、思わず義人もツッコミを入れていた。
「うぬぬ、まあいいや…。さっき君達が話していた内容だけど、地上最強の動物はライオンではないよ」
「マジで!?てゆーかアニ藤っていうニックネームはどうでもいいんだ!?」
「へ~、んじゃなんなんだ?」
俺は全くもって興味が無いのだが、せっかくアニ藤がしゃべりたがっていたので発言を促してやった。
「それはね…」
「それはゴリラだ!!」
アニ藤が最強の動物の名前を言おうとしたそのとき、俺達の後ろから一人の大柄な男がそう叫んだ。
というか、コイツも誰だっけ?
「おっ…お前は!?」
またしても義人が驚愕した声を上げながら男に指をさす。
「…知り合いか?」
今度はなんだよ…。
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