2話 動物キング

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「ちなみにゴリラの握力っていくらくらいあるんだ?」 正直どうでもいいが、暇つぶし程度に質問を投げかけてやった。 ゴリラ・マスターと呼ばれているのだから、この位の質問は解るだろ。 「それはな、そのな……とにかくスゴいぜ!?」 メチャクチャ適当な返事が帰ってきた。 「だからいくらあるかって言ってんだろ!?質問に答えろや!!」 「それは……………まあ…なんつーか……メチャクチャスゴいんだぜ!!子犬なんて片手で握り潰すぜ!!」 なんか勢いでごまかそうとしてきた。 「つーか、なんで子犬!?可哀想だろ!!やめろ!!」 子犬に罪はない。 「はぁ…結局わかんねーのかよ」 駄目だコイツ、全然ゴリラのこと知らねーじゃん。 偽ゴリラ・マスターじゃん。
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