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「ハリセンボン嘗めんな…。奴らの棘でどれほどの魚が苦痛を味わったことか…。奴らが大量繁殖したとき、網を引き上げた漁師達はその恐ろしさに思わず悲鳴を上げていたくらいだぞ…」
「そんな漁師の事情なんてどうでもいいよ!!だいたいハリセンボンよりも強い魚なんて沢山いるだろ!!」
まあ、確かに…。
言われてみればそうだが、なんかこのまま引き下がるのも癪なんで、ハリセンボンを過大評価してみることにした。
「お前ハリセンボンと水中で戦ってみろ!!死ぬぞ!?」
とりあえず嘘をつく俺。
「何でだよ!?どうやって殺されるんだよ!?」
「勿論あの棘に刺されてだ!」
「相手が大群なら厳しいかもしれないけど単体だと負ける気がしないんですけど…」
「いや、お前の場合ハリセンボンが1匹でも殺される」
「どんだけ弱いんだよ!?俺は!!」
ハリセンボン以下の戦闘力と断定された義人は思い切り俺の発言に突っ込みを入れる。
しかし、俺はアホな義人にも解るようにハリセンボンの恐ろしさを教えてやることにした。
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