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「義人の奴…。またなんかやったの?」
呆れながら令美が俺達の元に近づいてくる。
「ああ、なんでも女子水泳部の着替えを覗いたらしい…」
「言うなよ~。説也~」
俺はすかさず今回起こした義人の悪行を令美に告げた。
「また!?この前、女子テニス部の着替えを覗いて停学くらったばっかりじゃない!!どんだけ学習能力ないのよ!!屑!!」
「屑って言われた!?」
そりゃ言われるだろ。
義人は年に何回か他のアホな悪友共と覗きに勤しんでいる不届きな輩だ。
俺と令美が何回言っても辞めないので、ほとほと困り果てていたところだった。
「てか、義人はわかるんだが、なんで俺と令美も生徒会に呼ばれてんだ?」
「さあ…なんでかしら?一緒の班なだけで、他に思い当たることもないんだけど…」
俺と令美が考えていると、授業開始のチャイムが鳴り始める。
仕方ないので一旦席に着くことにした。
「まあ、生徒会室に行ってから明らかになるだろ。十中八九義人の巻き添えだと思うけどな…」
「そうね。とりあえず昼休みになるのを待ちましょうか…」
そして昼休み…。
昼食を食べ終えた俺達は、急いで生徒会室へと向かった。
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