25人が本棚に入れています
本棚に追加
「生徒達にツッコミを入れるって具体的にはどうすればいいわけ?というかなんで私達なの?」
令美の言うことも最もだ。
そもそも何故、ツッコミ委員会という役員が必要なのか…。
そして何故俺達がその役員に選ばれたのか…。
どの様に生徒にツッコミを入れるのか…。
謎や疑問は深まるばかりだ…。
すると、ようやく重要な理由に入るのか…清水は少し真面目な表情を見せて、重々しく口を開いた。
「現在…この学校の生徒達の大半がウルトラ馬鹿や只のアホによって占められています。来年の卒業生達の進路も、大半もの生徒の割合がアホなせいでニートとなりつつあります」
んなアホな…。
でもうちのクラスメート達の行動を見てるとそうとも言い切れないかもしれない。
「確かにこの学校にはアホが多いが、そいつらの進路が全く決まらないほどマズいものなのか?進学出来ないにしろ何かしらの職に就くことは出来るだろ」
「もし、就職したとしてもすぐに辞めてしまうのですよ。彼等の場合…いくら就職しても無職になるのなら、その辺のニートとなんの変わりもありません」
きっぱりと言い放つ清水。
言い分は分かるがその人に職が合わないことだってあるだろ…。
「確かに就職してもすぐ辞めるようじゃあれだが、すぐに再就職すれば問題ないだろ」
「いえ、辞めた人達のほとんどが再就職しようとしないので困っているのですよ」
ああ、なるほど…。
辞めた奴らは仕事が合わなくて辞めるのではなくて、働くこと自体が嫌だから辞めるということか…。
「確かに…。そりゃ問題だな」
つーか、そこまでなったら重傷だな…。
最初のコメントを投稿しよう!