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「しかも、就職困難なこの時代…。仕事をすぐ辞めた人を正社員で雇う会社もなかなかありません。就職率や進学率が低下すれば我が校の信頼性も落ちていきます。これによる対策のために、ツッコミ委員会を立ち上げたというわけです」
確かに正論だ…。
正論だが…。
「いや、だとしてもツッコミ委員会なんていらないだろ…。要は風紀委員とかの活動を強化していけばいいだけなんじゃないか?」
俺の問いに令美も肯定の意を示して頷いていた。
義人に関しては、今の話自体がわからないのか、窓を見てUFOを探している。
もう帰ってまえ、お前…。
「それが…。この学校の風紀員事態、なりたいと思う人材がおらず、ジャンケンで負けて仕方なく委員になった方々しかいないのです…。ある程度の活動はやらせていますがほとんどやる気のない人達ですので、見回りしても生徒会への報告がうやむやになってしまっているようなのですよ…」
「確かにこの学校の生徒で風紀委員なんてお堅い委員会を好き好んでやる奴なんていないだろうな…」
俺達のクラスでも風紀委員になりたい奴がおらず、結局ジャンケンで決められてたからな…。
それほど不人気な委員会なんだろう。
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