僕は、断片的にしか世界を覚えていない。

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僕が覚えている事は、一人の女性を愛していた事。 そして、何かを求めていた事。 何を求めていたかはもう思い出せない。 ただ、最後に見たのは炎で、最後に思ったのは愛しい人の事だった。 僕は、多分二度とそこに帰れない。 何故なら、僕は『そこ』にはいないから。 僕は、『今』を持たないから。 僕は・・・死んだのだから。
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