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さて、どうしよう。
どうしてくれよう…!
この状況…ていうか、この態勢!!
真実は心の中で叫んだ。
簡単に説明しよう。
迫られてます。
それはもう火を見るより明らかな程。
問題です。
大問題です。
二人、教師と生徒の間柄。
見つかろうものならば、ただでは済みません。
此処は音楽準備室。
準備室といえど、最上階校舎の一番奥、防音の施された室内で声を張り上げても誰も気づかない。
「ちょっ…な、なん……」
言いたいことが山ほどあるのに、言葉にならない。
「相変わらずいい反応してくれるよね、真実ちゃんてば」
軽く密着した身体をさらに寄せて耳元で囁く変態教師…いやいや、2年A組担任、東 直人(アヅマ ナオト)は、バレたらヤバイ、なんて焦りなど微塵も出さずに、動揺しまくった真実の反応を楽しんでいた。
「こっ…こ、こ、がっ…こう……!」
「知ってる」
直人は満面の笑みで答えて、真実の頬を撫でた。
はっきり言って、教師失格行為です。
「知っ……!」
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