-一章*落ちこぼれ-

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ジルト「こんなもんでいいんだよ! 落ちこぼれが世界最強だとは誰も思わないだろ?」 ケビン「そりゃ思わないけど…」 まだ何か言いたそうに口ごもる. ジルト「はぁ…」 そんなケビンの様子を見てため息をつく. ジルト「お前がギルトのAランクカード見せた時でさえ面倒くさかったのに…じつは帝(ミカド)です,なんて言ってみろ? 寝る暇さえ無くなるぞ?」 ケビン「分かってるさ…只,例えわざとでも,お前が見下されるのはムカつくんだよ.」 ジルト「……………」 2人の間に沈黙がながれる. ジルト「………アリガトウ…」 そう呟くと,照れを隠す様に立ち上がった. ケビン「何照れてるんだよ♪」 ジルト「うるせー!照れてなんか無い! さっさといくぞ!」 ジルトは屋上を出て行ってしまった. ケビン「クックックッ…」 残されたのは必死に笑いを堪えるケビンだけだった.  
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