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「…満開だね……」
「…そうだな」
それから二人は終始無言だった
数年前か、冬が長引き春が訪れなかった事件が起こった。
その年の冬は異常に長かった。例年なら既に桜は咲いているだろうと思われる頃なのに、桜の吹雪は雪の吹雪になっていた。しかし、不思議なことに吹雪に混じって桜の花びらが舞っていることがあった。幻想郷の何処にも桜が咲いている場所は無い。何者かの異変である可能性があり、霊夢は事件を解決しに向かった。
見事に事件は解決した。
しかし、自然の気候には逆らえずすぐに夏を迎えた。
それが気に喰わなかったのだろう、みんなは三日置きに宴会という名の“百鬼夜行”をし始めた。
急激な気温の変化に頭をやられたのか、と「文々。新聞」に書かれていた
しかし、それはまた別の話しだ
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