佐伯 愛紗 編

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私は由衣ちゃんのお母さんが言った『自分で選んだ道だから』という言葉に共感したと共に私も頑張らなきゃと思った。 そんな話をしていると、バスが来て、私と由衣ちゃんのお母さんはバスに乗った。 保育園まで楽しく喋り続けていた。 その一方で今日は『優君』からメールが来ないなと寂しく思いながら。 「それじゃ、佐伯先生。さよなら」 「はい。さよなら」 バスを降り、由衣ちゃんのお母さんに挨拶をして、いつも通り保育園に向かった。 保育園に着くと、私の同僚で親友が声をかけてきた。 「おはよう、愛紗。」 この子は『川井 奈津美』いつも明るく元気で私の良き相談相手で、専門学校からの付き合い。 「おはよう、奈津美。」 「ねぇ~、智衣から聞いた? 合コン話。」 『智衣』とは奈津美と同じく専門の時からの付き合いで、私達三人は親友同士。 ただ、ちょっと男好きだけど。 「うん。聞いたよ。 あんなに言われたら、断れなくて、行くって答えたけど。」 「私も。智衣の男好きはありゃ、一種の病気だね。 悪い子じゃないから、いいけどね。」 私達二人は智衣の合コンの誘いに根負けして、参加すると答えていた。 「まぁ~、行って、合コンで付き合うなんて思ってないしね。 とりあえずは何も考えずに飲みを楽しめれば。」 「そうだね。」 私と奈津美は更衣室でいつも通りのエプロンを付け、各クラスの部屋に入っていった。 この時、私はまさか合コンの相手が『優君』だとはまったく知らずに・・・
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