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「優真~。
俺達って、何気に腐れ縁だよな。
切っても切れないみたいな。」
ソファーにもたれながら、剛がさらっと言った。
「そうだな。
お互い、仕事初めてからは忙しくてあんま連絡も取れなかったし、今こーして、久々に会うのがマジで楽しいからね。」
「合コンで集まったけど、今回は透吾に感謝だな。」
俺と剛は透吾に感謝しつつ、酒を交わしていた。
久々に会ったこの時を大切にする様に。
そんな事を思いながら、話を続けていると、透吾が戻って来た。
「連絡、完了!!!」
透吾が敬礼のポーズを取りながら言う。
俺と剛も透吾に合わせる様に。
「お疲れ様です」
こっちも敬礼のポーズを取って言った。
「とりあえず、明日は楽しみにしてますとの事。
明日はハッチャケますんで。」
透吾はビールを飲み干し、言った。
そんなやりとりを明け方近くまで話していた。
透吾と剛は先に寝てしまった。
俺はこいつらを起こさない様に表に出て、タバコに火を点ける。
ポケットから、携帯を取りだし『愛』にメールをした。
本音で正直に話そうと言っていたが、この日初めて嘘をついた。
明日は男友達だけで、久々に飲みに行くんだ。という内容のメールを送った。
俺は軽く罪悪感があったが部屋に戻り、そのままソファーに横になり、眠りについた。
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