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そんな昔の事を思い出しながらベッドでゴロゴロしていたら、急に誰かが走ってきた｡
…そして、大声で呼び掛けてきた｡
「涼、すずー?居るなら返事してー!!」
…お母さんだ！
返事をしようとしたら、お母さんはノックもせず部屋に入ってきた｡
「…何、お母さん？そんなに急いで。ってか、開ける時ぐらいノックしようよ」
「…あ、ごめんね｡」
お母さんは息を整えると、話しだした｡
「…あ、あのね…急なんだけど、また転勤が決まったの｣
「えぇー!?また?最悪じゃん…。友達出来たのに…」
(一体何回目?もうこうゆうの嫌だなぁ…)
そう心の中で呟いた。そう思うのも無理はない。今までだってこんな感じで何度も父親の仕事の都合で転校を繰り返してたから｡
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