小さなアイ

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小さい君の翼では遠くまで 行くには少しだけ早いね 思い描いた夢を追うよりも 今はひたすら歩いてく事を しなければならないんだよ きっと僕らは明日の明日を 考えては悩んでいるのだろう 覚えたての英語のように ぎこちないかもしれないけど ずっと歌ってるんだ決意の歌を 声が枯れるまで 「アイ」というたった二文字の 言葉の意味を知らないまま 生きてきた君はもういない いつも隣には僕がいるから 浮かない顔で旅立つ君の背中 笑顔で見送ることができず 昨日まではすぐそばにいたのに その背中を押してあげることも できずに泣いているだけで なにもできない無力を 嘆いても遅いとわかっている 過ぎた日々を繰り返しては 明けない夜に嫌気がさし なにを待てばいいの?なにを信じて なにを思いながら 「イマ」という時間の中では 迷いながら進むしかない 目の前の事を受け止めて 自信を取り戻すことができる 君を追いかけていけばまたほら 出会う日がくるだろう 一生に一度のチャンスなんかよりも 大切にしたいものがある 「アイ」というたった二文字の 言葉の意味を知らないまま 生きてきた君はもういない いつも隣には僕がいるから 小さな君に小さな愛を 小さな僕が伝えよう
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