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でももう恭ちゃんはいないから私達が恭ちゃんの分迄生きなきゃ、大人にならないとダメだと思ってできるだけ前向きに考えて行こうとしました。
でも…悲しみや辛い事は連続するんですね…母さんが生死の狭間に立つ前に小さな事件は起きました。
ある日のいつもの迎えの日にいつも通りの道を父さんの車で帰ろうとした時突然勢い良く一台の車が父さんの車の隣を走り突然ドアを開けると喧嘩を振ってきました。
"俺達の車の隣を勢い良く通りすぎるんじゃねぇよ‼喧嘩売ってんのか?"
でも父さんは冷静でした。いつどんな事があっても冷静で臨機応変に対応できる人だから。
そして…その人達に指示される通りに父さんはあるお店の駐車場に入ってその人達の言うままに…車を降りて、話をしていました。
でも私は車の中で怖くて泣きそうになって踞りながらどうしよう?と思いました。
普段ニュースで見ていた光景をある日突然実感するとは思いもよらず…どうしよう?と悩みました。
するとふと見た車内からみた父さん達の様子は事が大きくなっている様に見えました。
"いい加減にしろっ‼あれは俺達の方が先だったんだよ‼"と言うと…ナイフを父さんの軽く胸ぐらを掴んだと同時にナイフを突きつけた…様に見えたので泣きながら私は父さんが置いていた携帯電話を咄嗟に取り…ガタガタと手が震えているのを必死に止め、110番通報しました。
繋がらないかも知れない
繋がるならなんち言おう?
でも父さんが危ない!怖いけどに…逃げないで言えるだけ言うんだ…落ち着け私…
そんな思いが私を駆り立て通話のボタンを押した。
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