高校生③✨涙の連続~命の大切さを思い知らされた瞬間-トキ-~

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その後状態は悪化に悪化し、母さんはICUに入ってしまいました。生死の狭間にしばらくいたのです。 実はこの頃の少し前に母さんは体調を理由に長年の保育士を辞めて居ました。 そして私のピアノも水泳も同じ時期に辞めていたのですが💦とにかく‼ 母さんの命に関わる一大事は私達家族と身内を不安にさせる事になりました。 さすがにICUに入って見た母さんの姿を万全な体勢で見ると大丈夫‼母さんは元気になる✨なんていう思いは消え泣きそうになりました。そして控え室に戻った時従兄弟(母さんの親戚)が居てくれていたので少し安心しました。 遥が私と入れ替わり中に入って行くと、大丈夫か不安になりました。 すると従兄弟の"神楽"が "紫陽菜ちゃん大丈夫‼おばちゃん大丈夫だから泣かないの" そうなんです。神楽とその弟 伊織も 私と遥同様に 小学生の時ユリばぁちゃんが亡くなるちょっと前に二人のお母さんを病気で亡くしていました。母さんと同じ様に持病でなくなったのです。 そして神楽はその時どんなに危機感が迫っていたのか?を幼いながらに知っていました。だから…私より①つ学年が下なのに妙に大人で私が泣き止む迄 神楽はずっとポンポンと頭を撫でてくれていました。 私と二人しかいなかった控え室でのほんの僅かな時間です。
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