序章

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序章

     愛しき者へ  あの炎の中を、君は無事に逃げ延びたろうか。  どうか生きてほしい。  わたしに最も近かった君にこそ生き延びてほしい。  それが唯一、わたしの願いだ。  そのために今、わたしは己の命を捨てよう――。  
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