転がっていく

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「こんにちは棗君。」 「お前、暇人だな。」 棗が鳴海に毒を吐く。 でも鳴海は全くもって気にしてない様子。 「アリスで俺周辺の記憶を消せ」 棗から感じられるオーラが真剣なものになり、鳴海もいつものオーラではないモノを放っていた。が棗から出た言葉は余りにも棗自身にとって辛い物だった。 「…出来ない事はないよ。でも、棗君はそれで良いのかい?」 「あぁ。」 棗の瞳に写るモノ。それは、覚悟の色だった。 「でも、君の家の人と流架君のは消しちゃいけない。」 .
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