第壱章 コキリの少年

4/12
前へ
/68ページ
次へ
「どけて!どけてー!」   瞬速で空を駆け抜けるものが一つある 発光しているような握りこぶし大の球体に羽が二枚生えたような容姿をしたそれがコキリに伝わる妖精である そして今その妖精はリンクの頭部に衝突したのであった   「いったーい!謝りなさいよ、あんた!」   困惑するリンクを尻目にサリアが問う 「あなた、もしかしてリンクの妖精!?」 妖精は不機嫌そうに答える 「まだ妖精のいない馬鹿がいるらしくて、このわたしがそいつの妖精に選ばれたわけ」   「その馬鹿がこの子なんだけど…」 サリアがリンクを指差して呆れ顔で呟いた直後、妖精は莫大な借金を背負ったかのような様子を見せた   「…まぁ、いいわ!わたしはナビィ、あんたの妖精よ あんた、名前は?」 リンクは無邪気に喜びながら答えた   「へぇ、リンク… まぁ、よろしくね!」
/68ページ

最初のコメントを投稿しよう!

67人が本棚に入れています
本棚に追加