第壱章 コキリの少年

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「そうだ!リンク、早くデクの樹サマのところに行かないと!」   サリアがリンクの手を引いて言う デクの樹とは、コキリの森に永年住み続ける、言わば長老の存在を成す大木である   二人はデクの樹の元に急いだ   しかし、寝起きの体に運動は辛いのであろう 老人のような足どりのリンクを置いてサリアは先に行ってしまった   デクの樹へ続く道の前まで来たとき、彼の前に立ちはだかる者がある 森のいじめっ子、ミドである
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